節約やめてみる

すっきり暮らす。シンプルに暮らす。

お見舞い

祖母の容態が急変したと連絡を受けた。

慌てて病院を訪れて

親姉弟の集まる病室で意識朦朧とした祖母に会ってきた。

 

危篤と言われた訳ではないけど、

どっちに転がるか分からないのだって。

 

久しぶりに会った祖母は小さい。

元から小柄で細身で、身体の弱い人だし、

夫である祖父が5年前に他界してから

すぐに呆け始め

孫のことどころか、子どもの母達のことも

よく分からない状態ではあった。

 

母は6人姉弟で、ほとんどが地元に身を寄せている。

だから病室は満員で

なんだか、賑やかにわいわい喋って

ちっとも悲壮感なく明るかった。

そういえば5年前の祖父の葬式も

こんな風にわいわい賑やかだったな。

 

だから、私は

病室に居たときは全然平気だったし

帰宅して旦那さんと話して、

危ないかもしれない。

もしかしたら近く忌引きを取る必要もあるかも

なんて普通に会話して、あっさり眠りについた。

 

 

あぁ、でも夜中に目が覚めたらさ、

やっぱりボロボロ泣いてしまった。

 

祖母に最近会ったのは

昨年末の餅つきの時だった。

一緒にお餅を丸めて、ただ会話もなく

隣に座ってただけだけど。

 

病室で横たわる祖母

手足が冷たく硬くなって、

意識朦朧としてたまに返事をして

目を開けたり、閉じたりしている様子

苦しくはなさそうで、

ただただ静かにぐたっとしている印象だった。

生き長らえて欲しい

とは不思議と思わなかった。

ただ苦しまないで欲しいと思った。

また体調が回復するならば嬉しいのだけど、

先生の口振りはそんな感じではなった。

 

だから、苦しまずにいてほしい。

最期の最期まで、あの賑やかな人達に囲まれて

相変わらずね、なんて思ってるのかもしれない。

 

 

6人を産み育てた祖母は、優しくて大らかな人。

孫は全部で17人

曾孫は8人

7月に曾孫がもう2人増える予定なのだけど。

親族仲良く、寄る事も多いので

いつも賑やかな祖母の家が好きです。

 

どうか、最期は苦しくないように。